お経について(2)
こんにちは、野上です。
仏教には「八万四千の法門」-はちまんしせん-「釈迦が非常にたくさんの教えを説いたという意味」という言葉があります。
仏教は大きく「小乗仏教」「大乗仏教」に分かれます。
「小乗」
釈尊の直説を中心として編集されたもので、選ばれたごく少数のエリートしか救われない「小さな乗り物」という意味から「小乗」と呼ばれました。
経典として「阿含宗」があります。
「大乗」
釈尊の入滅後4~500年のちに作られ、出家も在家も共に救われる。
日本の仏教は大乗仏教を信仰的基調としています。
経典には「般若経」「法華経」「阿弥陀経」などがあります。
皆さんご存じの「般若心経」には大乗仏教のエッセンスが詰め込まれています。
正しくは「摩訶般若波羅蜜多心経」と言いますが、意味は次のようになります。
「摩訶」-サンスクリット語の「マハー」の音訳で、大きい・優れているという意味です。
「般若」-仏様の智恵を意味します。
「波羅蜜多」-サンスクリット語の「パーラム(彼岸)」と「イター(渡る)」を合わせたもので、すべての人を苦しみの多い現実(此岸-しがん) から理想の世界(彼岸)に渡らせる、という意味です。
「心」-真髄・中心という意味。
「経」-真理を貫く教え。
仏教についてなじみのない方でも、「般若心経」を読む・書く・聞く ことで仏の世界に導かれる、といわれています。