お経について(1)
こんにちは、野上です。
今日はお経についてのお話です。
お経は釈尊の教えを弟子たちが口伝えに伝承していたものを、釈尊が亡くなったあとに経典として編纂されて誕生しました。
お経の冒頭に「如是我聞」という言葉が出てくるのはそのためです。
お経を内容別に分類すると、次の三種類に分けられます。
「経」 お釈迦様の教えをまとめたもの
「律」 仏教徒としての行動規範で、戒律と呼ばれます。「五戒」とは、お釈迦様が生前中に制定したものです。
不殺生戒ー生あるものを殺さない
不偸盗戒-他人のものを盗まない
不邪淫戒ー道ならざる愛欲を犯さない
不妄語戒ー嘘をつかない
不飲酒戒ー過度の飲酒をつつしむ
お釈迦様は死ぬまでの間五戒を守れば、また人間に生まれることができると説かれています。
「論」 経や律の内容を研究したり、注釈をまとめたものです。
以上の三種類を総称して「三蔵-さんぞう」と呼んでいます。
西遊記に登場する三蔵法師は三蔵を知り尽くした高僧に対しての敬称で、こう考えると三蔵法師は何人もいることになります。